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写真記 |
レイク・オハラ・トレッキング |
カナディアンロッキーには数多くのトレッキング・コースがあり、そのどれもが素晴らしいところですが、中でも世界中のハイカーにとって「憧れの場所」と言われているのが、この「レイク・オハラ」周辺のトレッキング・コースです。今回はいくつかあるレイク・オハラのコースの中でも一番初心者向きながら、抜群に景色が良いと言われている「オパビン・レイク」のコースを訪れました。さあ、一緒に夢のように美しい風景を眺めて見ましょう。 |
「レイク・オハラ」はヨーホー国立公園の中にある「特別な」場所です。何が特別かと言うと、1日の乗車席数が42席というこの黄色い特別バスの席を確保した人だけが訪れることができるからなのです。通常、数ヶ月前から申し込みをしても席を確保できるかどうかわからないのですが、僕は運良く、現地で申し込むことができ、この「特別な場所」を訪れることになったのでした。 |
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左はレイク・オハラ周辺の地図です。左上がレイク・オハラで、左の下の方にあるのがレイク・マッカーサー、右にあるのがレイク・オエサ。僕が訪れたのは右下の方にあるオパビンレイクで、赤い矢印がおおよそのコースです。二つの山の谷間に点在する小さな湖を巡るルート。約6キロ、標高差250メートルの道のりを約5時間かけて歩きます。 |
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幸い、この日は最上の天気。空は澄み渡り、風もなく、湖はまるで鏡のように周りの山々の姿を映し出しています。 |
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まず、レイク・オハラから隣のマリーレイクの横をすり抜けて、進んでいきます。 |
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厳しい入山制限を行っているレイク・オハラですが、湖畔にはレイクオハラロッジがあって、夏と冬の数ヶ月間だけ宿泊することができるのです。これがそのロッジ。一生に一度で良いから泊まってみたいです。 |
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マリーレイクを抜けるとしばらくきつい登りが続きます。でも振り返れば見事な景色。 |
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さらに登ると、そこにはまさに「絶景」が広がっています。 写真の右半分の湖が、レイク・オハラで左下の二つがマリーレイクです。 |
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湖に張り出したところにロッジはあります。上から見るといかに「自然」に囲まれた場所かが良く分かりますね。 |
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ちなみに撮影しているのはこんな場所。 |
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さて、この登りを過ぎれば後は比較的平坦な道が続いていきます。 |
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氷河が溶けて流れ出た水が谷間にせせらぎを作り緑をはぐくむ・・・。そんな場所を歩いていきます。 |
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このあたりの標高は2200メートル。ちょうどカナディアンロッキーの森林限界付近に当たります。 |
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緑が全くない厳しい岩山と・・・、瑞々しい緑。その対比が格別に美しい景色を作り上げているのかもしれません。 |
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さて、目的地のオパビンレイクに着きました。ここはまさに山岳氷河が溶け出し、湖が作り出されている場所。 |
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わずかですが氷河も見ることができます。。 |
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この氷が溶け出すときに、削られた岩石を運び出して、その微粒子が水に混ざることでカナディアンロッキーの湖の独特の色を生み出しているのです。 |
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そんな氷河を眺めながらランチを楽しんだ後、僕たちは。帰路を進みます。 でも、この景色は、いつまでもここを歩いていたい、そんな気にさせてくれます。 |
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入山制限をしているだけのことはあって、歩いている最中に人と会うことはほとんどありません。出会うのはウサギなどの野生動物ばかり。 |
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自分たちの声以外の音もほとんど聞くことができません。ここを歩いていると、「これが本当の自然」なんだと妙に納得させられます。 |
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帰り道は行きと湖の反対側の道を歩いて行きます。 |
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真っ白い雲は空の青さと湖の青さを引き立たせるために浮かんでいる、そんな気にさえなります。 |
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わずか5時間ちょっとのトレッキングだったけれど、そこで目にした風景は本当に一生目に焼きついて忘れられない美しい光景でした。 |
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この章終わり |
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