TOP溜息>34


No.34 秘密のタイル

 モザイクのコレクションで世界的に有名なチュニスのバルドー博物館。閉館間際、見学を終えて、トイレに行こうとすると、一人のスタッフに呼び止められました。「セラミーク、セラミーク」と小声で囁きながら、立ち入り禁止の鎖が張ってある通路へ僕を招きいれようとしている。すぐにピンときて付いて行くと、そこは展示されていないタイルを修復する作業場所らしい。足早に各時代の代表的なデザインのものを指し示しながら「フォト、フォト」と言っている。本当は先にトイレへ行きたかったんだけど、せっかく見せてくれるので、我慢して一通り見て帰ろうとすると、当然のことながらチップを要求してくる。

 もちろん、最初から想像していたので、もったいつけて1ドル握らせると、大げさに「ノー、ノー」と言って、10ドル以上欲しいようなことを言っている。まぁ、場所が場所だけに確かに1ドルじゃちょっと安いかと思い、結局、あと5ドルだけ渡して、トイレへ駆け込みました。結局、6ドルの支出。トイレさえ行かなくてもよければ、3ドルくらいにしたんだけど、時間かけたくなかったんですよね〜。トイレの利用料と写真代にしては高くついちゃいました。


で、これがその「秘密の場所」。もっとゆっくり見たかった。


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