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No.37 大事な忘れ物

 36で紹介した添乗員さんのエピソードその2。

 この日はチュニジア旅行のハイライトの一つ、レザー・ルージュと呼ばれる観光列車に乗っての渓谷見物。乗車駅は隣の街なので、列車の発車時刻に間に合うように4WDに分乗してホテルを出発しました。ところが途中で添乗員さんが乗った車が道を外れて別の方向へ。前日、夕飯を食べたレストランに大切なものを置いてきてしまったのだそうです。けっこう時間的には余裕があったはずですが、思ったよりも時間がかかり、到着したのは発車時刻直前。あわてて列車に乗ると、既に座席はいっぱいで座ることができません。
「前の方が空いていますよ」という添乗員さんの言葉を信じて移動していくも、行けども行けども満席であいている席なんて何処にも無い。要するに到着が遅すぎたわけです。

 まぁ、そんな何時間も乗るわけではないし、どうせ景色を見るために何度も列車から降りるので、座れないこと自体はどうってこと無いのですが、でも添乗員さんの忘れ物さえなかったらもっと早く到着できて座れたわけですからね〜。あるいは、もう少し早く出れば良かったわけだし。

 しかも後でわかったのですが、その忘れ物とは、なんとウェットティッシュ。この旅行会社のツアーでは、食事の時にウェットティッシュがテーブルに用意されるのです。それを前の晩の夕食の時にテーブルに置いてきてしまったらしい。

 そんなもん、置いてきていいよ、みんな持って来ているんだから・・・。聞いたらどっと疲れが出ちゃいました。



現地ガイドと責任のなすり合いをしながら列車に飛び乗る、問題の添乗員さん。ある意味、大物。


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