TOP溜息>38


No.38 それは反則!

 チュニジア南西部の砂漠のオアシス都市ネフタのホテルで。このホテル、オアシスを見晴らせる高台にあり、ホテルの部屋からは、とてもきれいな日の出を見ることができます。ところが、部屋によってどうしても見やすい部屋といくらか見にくい部屋がある。たまたま僕たちが宿泊した部屋は、一歩バルコニーから足を踏み出せば下の階の屋根の上に上ることができるために、続々とカメラオヤジたちが三脚にカメラを付けて屋根の上に出て、場所取りを始めました。

 でも、それって、要するに他人の部屋の窓の前に陣取るってこと。当然、部屋の中が丸見えになるし、部屋の窓から外を見ようとすればオヤジたちが目に入る。僕にしてはかなりやんわりと、「そこにずっと居られると僕が写せなくて困るんですけど」と言ったのですが「すぐに済むから」だって。

 だからそういう問題じゃないって。だいたい、女性のツアー客も何人もいるのに、カメラ持って部屋の窓の外をウロウロしていたら疑われても仕方ないと思うけど。そういう常識って、この人たちには無いんでしょうか。

 こういうデリカシーの無い人に、いい写真が写せるとは僕には思えません。


その時の朝焼け。美しい空は人を盲目にする?


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