TOP写真記・文化イエスの足跡(イスラエル)3


写真記
イエスの足跡(イスラエル)


普通旅行へ行くと、ただ見るだけで「お〜」って思える遺跡や建物が必ずあります。ましてや世界中から人が集まる観光地であればなおさらです。でもイスラエルは例外です。ピラミッドのような巨大建造物も無ければ、パルミラのような見事な遺跡も無いです。あるのは聖書の中の世界。
「マリアがお告げを受けた場所」、「イエスが生まれた場所」、「イエスが奇跡を起こした場所」などなど。
知らなければ「何それ?」で終わってしまいます。そこで、聖書の言葉とともにイエスの足跡をたどってみましょう。

〜その3(奇蹟)〜


イエスはこの群集を見て、山に登られた。腰を下ろされると、弟子たちが近くに寄って来た。そこでイエスは口を開き教えられた。

心の貧しい人々は幸いである。天の国はその人たちのものである。
悲しむ人々は幸いである。その人たちは慰められる。
柔和な人々は幸いである。その人たちは地を受け継ぐ。
義に飢え乾く人々は幸いである。その人たちは満たされる。
憐れみ深い人々は幸いである。その人たちは憐れみを受ける。
心の清い人々は幸いである。その人たちは神を見る。
平和を実現する人々は幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる。
義のために迫害される人々は幸いである。天の国はその人たちのものである。



イスラエル北部、ガリラヤ地方はイエスが布教活動や数々の奇跡を行った地です。ガリラヤ湖周辺にはイエスに由来する多くの教会があります。
なかでも、山上の垂訓教会は最も有名な教会のひとつです。
山上からティベリアの海(ガリラヤ湖)を見下ろす


建物は八角形をしていますが、垂訓の八つの句に由来しています。
山上の垂訓教会


イエスが十二使徒を選んだのもこの丘だといわれています。
教会の祭壇



イエスの像

イエスは彼らに言われた。「あなた方でなにか食べるものをあげなさい。」彼らは言った。「私たちには五つのパンと二匹の魚のほか何もありません。私たちが出かけていって、この民全体のために食物を買うのでしょうか。」それは、男だけでおよそ五千人もいたからである。しかしイエスは弟子たちに言われた。「人々を五十人ぐらいずつに組にして座らせなさい。」弟子たちはそのようにして全部を座らせた。するとイエスは、五つのパンと二匹の魚を取り、天を見上げて、それらを祝福して裂き、群集に配るように弟子たちに与えられた。人々はみな、食べて満足した。そして余ったパン切れを取り集めてみると十二かごあった。


すでにビザンチン時代にはパンと魚の奇跡を記念した教会が建てられていたと言われています。現在の教会の祭壇にはこのモザイク画が残されています。
パンと魚の奇跡のモザイク



教会の祈りのローソク


夕方になると、舟は湖の真ん中に出ていたが、イエスだけは陸地におられた。ところが、逆風のために弟子たちが漕ぎ悩んでいるのを見て、夜が明けるころ、湖の上を歩いて弟子たちのところに行き、そばを通り過ぎようとされた。


夕方のガリラヤ湖畔。厳かな雰囲気です。
ガリラヤ湖畔


ガリラヤ湖での夜明け。
イエスと使徒たちも同じような朝日を見たのでしょうか。
ガリラヤ湖の夜明け

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