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02 戦争反対

 僕は戦争に反対します。

 「旅行へ行けなくなる」なんていうのは不謹慎かもしれないけれど、でも、もし世界中の人が互いの国を訪問し合うことができるようになれば、もっともっとお互いに理解しあうことができるようになると思うのです。それには、安全に旅行できることが必要で、戦争があってはならないのです。

 平和だからこそ旅行ができて、旅行ができるからこそよりお互いに理解し合えるようになる。もちろん旅行だけで簡単に理解し合えるとは思っていません。でも、少なくとも自分の目で見て、耳で聞いて、空気の匂いを感じて、風を肌で感じることができる。相手のことを、相手の住んでいる土地のことを少しでも「知る」ことはできます。人間、理解できないもの、未知のものというものに対しては恐怖心を抱くものです。そして恐怖は時として暴力的になる。

 だからこそ相手を知ること、それが平和への第一歩でありそれがなければその先は無い。僕はそう考えるのです。

 もちろん時として、国家として戦争を選択しなければならないこともあるかもしれない。国を守るために「武力」に頼る必要がある場合もあるかもしれない。だから全ての戦争に反対するのは無責任だという意見もあると思う。も僕はだからこそ、指導者が安易に「武力」という手段に訴えないためにも、個人個人のレベルでは戦争に反対しなければいけないと思うのです。

 そもそも誰かが先に拳を振り上げない限り殴り合いにはなりません。全ての人類一人一人が本当に戦争に反対で誰も先にこぶしを振り上げなければ戦争は起きないのです。今は戦争をすることによって利益を得る人がいて、戦争をしなければ損をする人がいる。チャンスがあれば戦争を起こしたいと思っている人がいる。

 第二次世界大戦開戦前夜、アメリカ世論は参戦に反対でした。でも日本の真珠湾攻撃により、一気に戦争へと突入していきます。「先にやられたのだからやりかえせ。」一見正しい理論ですが、「先にやられる」ように仕組んだのは他でもないアメリカ政府です。真珠湾攻撃の情報を知りながら、そのことを隠していたとも言われています。


 歴史は繰り返します。

 どんな条件でも戦争を肯定する意見がある限り、そこに付け込む者が現れ戦争は無くなりません。「人類の敵」は、人間の弱い部分を良く知っています。だからこそ1人でも多くの人が平和を願い、戦争に反対することが必要なのだと思います。どんな条件であっても戦争を肯定してはいけない。「正しい戦争」なんて存在しないのです。

 だから、僕は戦争に反対します。



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